最近割と「できる仕事人になるには」みたいなテーマの本を読むようになりました。その大きな動機が「仕事サクッと終わらせて楽したいから」だったりするので我ながら呆れますが、人間そんなものですよね?(笑)
「自発的に解決方法を見出す」みたいな言葉が半ばテンプレ的に書いてあります。
確かに日々劇的に変化する仕事現場においては何かが起こって「これ、どうやれば良いんですか」では遅すぎる、その場その場でオリジナリティに溢れた顧客満足度の高いシナリオを創り出せるのが立派な仕事人だとは思います。こういうことができる人が、きっとこれからの世界を担うのでしょう。

 看護の現場においてはどうでしょうか。医療現場は基本的にいつなにが起こるかわかりません。特に、救急看護を行っている病院であれば、「どうやれば良いんですか?」なんて聞いていられる暇はほとんどありません。ある程度「自分で考えて行動できる」という自立性が求められます。命に関わる業種なのに、人にほとんど聞けないっていうのは酷ですよね。そのため、まだ看護経験の浅い看護師さんであれば、できるだけ大きな病院をおすすめします。なぜかというと、教育体制が整っている場所が多いからです。中途半端に大きな病院に行ってしまうと、「ほったらかしだった」「チームワークや役職の立場がぐちゃぐちゃ」といった最悪の職場に就いてしまう可能性が高いように思います。

私自身偉そうに言える立場ではないですが、「もしかしてこの作業の何それの部分、別にやらなくても良いのでは?」と仕事中に思うことが時折あります。しかし、それを思ったからといって即座に作業に反映させるようなことはしていません。やはりここでも「ほうれんそう」が出てきます。今回の場合は「そう」でしょうか。相談です。「これ、こういう感じでいいんでしょうか?こうした方が早く終わりませんか?」と、どんな小さなことでも相談してみると、実はそんな無駄に見える作業にも意味が見出せたりします。自分で考え行動することも大事ですが、勝手になんでもこなしてしまうのは迷惑になります。自分でできることと人に相談すべきことの区別を上手に分けられるようになることが、一番重要なのかもしれませんね。